ぼくのあお

就活がおわったようです。

今日も明日も

就活が終わって4日が経った。

 

就活中も特に何かしていたわけではないが、終わってみると一層やることがなくて、やりたいことを書き出すところから始まるあたり、中三で部活を引退した時からなんら成長がない。

 

研究して、本を読んで、美術館に行って、コンサートに行く。

 

終わってからやっていることなんて就活中と大して変わらなくて、なんだ、結局は何の変化もなく日々は続いていくのだななんてぼんやりと思う。

 

ただ一つ変わったのは、過去の日記を読み返しながら、ああそうだこういう気持ちがあったとか、こういう気持ちをどうにかしたかったとかいろいろ思い出したこと。思いだすということは忘れていたということで、いちいち悲しんだり喜んだりしていた感情が就活中は消えていたのかと思うと。

 

感性も緩やかに戻るのを待ちたい。

 

作りたいものはいろいろあって、まずは就活本を作りたい。実用的でありながらきちんと就活をエンターテインメントにするにはどうすればいいのか。人からの見え方をさんざん考えた今なら少しは人を楽しませるものが作れる気がする。

 

今日は父の日らしいが当たり前のように何も用意していない。しかし子供の日も誕生日も特に何もなかったことだし、まあ、いっか。

 

ねぎのにおい2

「すいません、昨日の結果からひっくり返すようで。」

 

 

全てを諦め、黒スーツに身を捧げて某大企業の面接を受けてきた帰りのことだった。

 

スピーディーに最終面接で祈られた翌日、御社から内々定の連絡が来た。

 

本来なら喜ぶところなんだろう。やったあと声を上げて笑い、家族に電話して、お祝いをするところなんだろう。だけど、こんなことを言っていいのか分からないけれど、僕が最初に思ったのは「どうしよう…」だった。

 

某大企業の面接兼説明会で、

自分がいるべき場所はやはりエンジニアとしてのここなのかもしれない、

なんて思いつつ、

フリーターもいいな、フリーターになったら何をしようか、

なんて夢想しているところにきた逆転ホームランの知らせは僕を戸惑わせるばかりで、喜ぶことができなかった。

 

落ちた時も悲しくなくて、通った時も嬉しくない。なんだこれは。

僕の感情はいつからこんなに死んだんだ。

 

家に帰ってスーツを脱いで、母と父と軽く話してバイトに行った。居酒屋で身体を動かしていると心が無になるので好きだ。

 

バイトの後、某大企業から次の面接に進んだという案内が来ていた。

川の水が海に流れ込むように、自然に、僕は返事をする。

 

「すいません、今回の選考は辞退します。」

 

何が正解で自分が何を望んでいるのかも見えなくなる四か月だった。

見えなくなったから、最初に僕が望んだ光を信じてあげることにした。

正しいかどうかは分からないけれど、それが一番後悔が少ないんだろう。

 

疲れた身体でベッドに横になった。

再び、ねぎの青臭い匂いが鼻についた。

 

長い付き合いになりそうだなあと思った。

ねぎのにおい

「今回はご縁がありませんで…」

 

電話で無情にそう告げられた時、悲しくもショックでもなくて、心にあったのは

 

「やっぱりそうか」

「疲れたなあ」

だった。

 

あるいは、少しの安心感。

 

6月

二か月間にわたって書類、筆記、一次、二次、三次、とすり抜けてきた御社の最終面接でお祈りをいただき僕の就活が終わった。四か月。長かった。

 

当初は就職浪人なんてことも考えていたがとんでもない。これをもう一回やるなんてクレイジーすぎる。無理だ。就職浪人する人のメンタルどうなってんだ。

 

でもこれで良かったのかなあとも思う。負け惜しみかもしれないけど。

最終面接の直前、頭の中を占めていたのは「なんとかして通りたい」ではなかった。

半分は

「なんでもいいからもう終わりたい」で

もう半分は

「受かってしまったらここで働かなきゃいけないのか」

という変な不安だった。自分で志望して何言ってんだという話だが、とんとん拍子に最終まで進んで急にこの会社で働くことが現実味を帯びてきた時、「えらいとこまで来てしまった」と思った。「どうしよう、通ったら」と思っていた。

 

最終面接では今までのような頭をひねる質問というより普通のことを普通に答えた感じがする。それで落ちたってことは、やる気元気猪木が足りなかったんだろう。物珍しさで通してくれたこれまでとは違う。こいつ会社のために働けるのか。使える奴なのか。そんな目に囲まれた中で喋りながら、自分と相手で噛み合っていないと感じた。最低限の受け答えは出来ている。ただ目の前の人と喋っているつもりなのに、全然喋れている気がしない。何も届いていないし向こうからも何も感じない。

これまでの面接のしっくり感が嘘みたいだった。

「面接は以上です。ありがとうございました。」

ああ、落ちたな、と思った。

 

この一、二週間くらい、謎の匂いに悩まされていた。なんだか自分からネギのような青臭い匂いがする気がするのだ。ずっと臭くてたまらないのに、家族に嗅いでもらっても「なんの匂いもしないよ?いつもの花の香り」と言われシャンプーを変えてもボディソープを変えても、その匂いはついてくる。安心できるのはマスクをしている時だけだったので眠る時もマスクをしていた。

 

昨日、お祈りの連絡をもらって、寒さに震えながら雨の中を帰宅し、着替えてベッドに横になった。あ、マスクを忘れたと思ったがなんの問題もなく僕はそのまま眠りについた。

 

ねぎのにおいはもう、しなかった。

 

志望動機とか全部忘れた

RADWIMPSのライブに行ってきた。長野。

 

アリーナ4列目、もう目と鼻の先に洋次郎がいて、武田さんがいて、ちょっと遠くに桑がいて、頭がどうにかなってしまいそうだった。彼らに向かって手を伸ばしながら涙が止まらなかった。

 

僕の信じる光がこんなにも傍にいて、

同じ時間の同じ空間の同じ音楽の中で命を叫ぶ。こんなにも最高な出来事があるかい?

 

このライブがあまりに最高で、これ以上が僕の人生で起こる気がしない。きっと、ここが最高潮なんだ。

 

「こんなに人を好きになっていいんですか?」「いいんですよいいんですよ」と自分で歌いながら涙が止まらなかった。信じていいんですよ。それがきっと1番欲しかった言葉で、それは洋次郎からそして僕自身から返ってきた。

 

明日は最終面接。もう志望動機とか全部忘れた。生きてるだけでいいじゃないという気持ち。それでも僕はスーツを着て明日その地に立つんだろう。その夢のような何かを最後まで追いかけるために。それをちゃんと夢として叶えてあげるために。

これでだめなら、もう僕は

就活をしていても、本分は学生なもので、期末試験なるものを受ける。終了って言われた時には燃え尽きていた。頼む。単位来てくれ。就活にとどまらず単位までも神頼みである。情けない。

 

御社から最終面接に進んだという連絡が来た。

こんなにも一本の電話を待ちわびて、吐き気を催したのは初めてだ。電話が鳴ったのはちょうど乗り換えの時だった。折り返すより先に母親に連絡した。電話一本に一喜一憂するなんてアホみたいだ。

 

通ったことが嬉しいはずなのに、落ちることが余計に怖くなってしまった。喜べない。悶々とした日々が続くだけだ。

 

もう無理だ。しんどい。早く楽になりたい。早く終わりたい。これでダメだったら今度こそ僕はもう頑張れないと思う。決まってください。何卒何卒。

 

期末試験も終わって、もうあとは最終に祈るだけみたいな状況で、どうしようかなあ。明日はとりあえず海獣の子供でも見に行こうか。

 

 

 

 

御社がダメならニートです。

面接。「就活どう?」の第一声に「芳しくないでございます」と答えた。

御社がだめならニートです。

 

前の面接で出会った高校の同期も、今回の面接に進んでいて控室で隣に座ってお喋りできたことがなんだかとっても嬉しかった。面接の出来より、そこで喋って、彼女がこれまでいろいろな場所で自由に生きてきたんだろうって見えたことが嬉しかった。

最近、ばったり高校の同期に会う、みたいなことがちょこちょこあるのだけど、彼らがのびのびと自由に生きている様に嬉しくなる。何故だか。

 

自分が受かってますように、より彼女と一緒に受かってると、いいなあって、思う。

受かってなくてもいいや。彼女が受かっていて、また僕と遊んでくれたら、いいなあ。

 

グループディスカッションは、ディスカッションとしてはゼロ点の出来だった。カフェトークなら、満点だろうけど。全員が他者からの目を気にしながら意見を言う討議は本当に何も生むことが出来ないなあと思った。議論の方向性が分からなくて、何も言えない。

どこまでもポンコツデイズ

昨日は映画プロメアを見た。最高だった。

最初から最後までずっと映像がかっこよくて、コナンのラスト20分が100分続いたらこんな感じかって思った。作った人全員にありがとうって言って握手したい。

 

 

映画館から出ると、御社から「期日までの適性検査受験が完了していません」という連絡が来ていた。愕然とした。適性検査を受けていないことではなく、言われたこともまともに出来ない自分に。常々自分はダメな奴だと思ってきたけど、ここまでだったとは。

 

バイトもまともに出来ない。学歴パンチに逃げることも出来ない。自分に何が出来るのか。考えたけど分からなかった。とにかくコンテンツが好きで、ポップカルチャーが好きだ。

 

今選考に残っている会社がだめだったら、なんかもう人間として終わる気がする。

 

そしたら、どうしようかなあ。海とか。見たいなあ。